アル
(最終評価日:2024年6月21日)
2024年6月 東証グロース市場 IPO
会社URL:https://www.mortgagefss.jp/
納得点数 | 懸念点数 | 成長可能性 総合評価 |
+4点 | ▲2点 | 2点 (ランクC) |
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
- 住宅ローン提案サービス「モゲチェック」の運営会社が上場する。
- モゲチェックは住宅ローン比較サイトではなくて、個人情報を入れるとオススメ金融機関や融資審査通過率を判定し、アフターフォローまでしてくれる。当社はローン提案サービスを、住宅ローンと投資マンション等不動産ローンの2分野で提供し、新規借入や借換のユーザーニーズを取り込んでいるよ。
- そうだね。秀逸なビジネスモデルで、目立った競合もいない。ただ、見かけよりも対象市場が限定的で、成長性と収益性に課題を残しているね。
- 金融機関で住宅ローンに携わった者の多くが考えつくサービス分野だけど、IPOレベルまで仕上げたのは当社だけ。見事だね。応援しています。
アルが評価する成長可能性
アルの視点からはどんな会社なの?
成長性を評価してみた
成長性への納得(プラス点数)
1 住宅金融に深い造詣がある
評価+3点
- モゲチェックは貸金業に基づいたオンライン住宅ローン提案サービスで、顧客がWebで個人情報を入力すれば、おすすめ金融機関と借入審査承認率を判定し、審査申込み手続きなどのアフターフォローまで行ってくれる。
- 住宅ローンというのは顧客、金融機関、不動産業者という関係者全員にとって、手間がかかる金融サービスであった。その構造を熟知して、ネット銀行やメガバンクとの提携を行い、唯一無二とも言える利便性高いサービスに仕上げた当社の知恵はすごい。
2 オンラインサービスだが事業基盤は強固
評価+1点
- モゲチェックは、広告収入を基礎とした住宅ローン比較サイトとは別物である。リアル店舗から創業しオンラインサービスに発展しているが、経緯やビジネスモデル、提携金融機関の顔ぶれからして実態性が強い。
- 国内住宅ローン市場が順調に拡大する中で、住宅ローンを検討する者の多くが、ネット検索で金融機関を比較する。その中の一定割合は、独自サービスのある当社サイトを利用すると考えられるため、事業の維持拡大については問題ないと考えられる。
- 当社は、モゲチェックのノウハウを投資マンションなどに活かしたINVASEというサービスも立ち上げたが、こちらも有望なビジネスモデルと判断される。
成長性への懸念(マイナス点数)
1 マーケットが限定的で急成長性は難しい
評価▲1点
- モゲチェックもINVASEも、都市圏の顧客をメインとしている。地方の金融機関との提携がないのは、地域金融機関は当社のサービスを脅威やパートナーと捉えていないからだと思われる。住宅ローン融資は容易な案件も、難しい案件もある。都市圏の容易な案件以外は、メガバンクやネット銀行が手を出さない、手を出せないことを地域金融機関は熟知していて、当社のようなサービスを必要としていない。
- 当社のユーザー紹介が成立するのは、メガバンクやネット銀行などを利用して、給与所得者が都市圏の物件でローンを組む場面と想定される。更に、高額ローンを組もうというユーザーは、賢く知識もあり慎重なので、当社のサービスに個人情報を登録し審査通過率を判定してもいいと思うユーザーは更にその一部だろう。
2 現時点では収益力が低い
評価▲1点
- 当社ほど秀逸なビジネスモデルを時間をかけて立ち上げてきて、まだ赤字が続いているのは不思議である。おそらく、手数料収入、広告代理店への支払、システム投資などの収益構造でバランスがとれるまで至っていないからだろう。
- IT系ベンチャー企業は高収益高成長が期待される。当社も発想の転換的な取り組みで、早期に高収益化していくことに期待したい。
【有価証券届出書による事業内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、住宅ローン及び不動産投資用ローンの媒介、投資用不動産の媒介を主な事業として取り組んでいます。
【財務内容】 単位:百万円
決算期 | 2022/6 | 2023/6 | 2024/3 (9ヶ月) |
売上高 | 844 | 1,608 | 1,420 |
経常利益 | ▲552 | ▲147 | ▲59 |
純資産 | 469 | 1,189 | 1,128 |
総資産 | 926 | 1,944 | 1,683 |
従業員数 | 45 | 49 | |
ABOUT ME
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています
職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか