アル
(最終評価日:2025年8月23日)
2024年12月 名証ネクスト IPO
会社URL:https://www.noar.co.jp/
とりあえず総評成長力D : 業界特性により、成長余地は限定的と思われる!
納得点数 | 懸念点数 | 成長可能性 総合評価 |
+2点 | ▲2点 | 0点 (ランクD) |
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
- 独立系システム開発会社の日本オーエー研究所が名証ネクストに上場した。2022年に東証TOKYO PRO Marketへ上場しているから、今回は名証ネクストへの市場変更ということだね。
- 従業員220名くらいで、大手システムインテグレーター企業が受注した官公庁・金融機関系の社会インフラシステムの開発作業を行う企業だよ。
- 日本最大規模のシステムインテグレーターであるNTTデータグループの開発パートナーだ。NTTデータグループからの信頼は厚いようで、開発関与できるプロジェクトはいくらでもありそうだ。
- 業種柄、当社も開発人材の不足が課題となっている。そこが成長の足枷になるよね。
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アルの視点からはどんな会社なの?
成長性を評価してみたo
成長性への納得(プラス点数)
1 NTTデータグループとの固いパートナーシップがある
評価1点
- 日本オーエー研究所は独立系システム開発会社で、官公庁や金融機関の社会インフラ系システム分野に強みがある。大規模かつ重要なシステムだから、大手システムインテグレーターにしか受注できないが、システムインテグレーターも自社では全部できないから、当社のようなシステム開発会社をパートナーとして分業する。当社は官公庁システムについて40年近い開発実績を有していおり、システムインテグレーター各社から高い評価を得ている。
- 日本オーエー研究所の売上の8割超は、日本最大規模のシステムインテグレーターであるNTTデータグループからの受託である。システムインテグレーターは各社でプロジェクトマネジメントに特色があるため、開発を委託するシステム開発会社はどこでもいいというわけではない。日本オーエー研究所はNTTデータグループのシステム開発パートナーとして、小規模ながら確固たる地位を築いているようだ。
2 開発関与したシステムは、保守改修の継続受託が見込める
評価1点
- 社会インフラ系のシステムは安定稼働が必須であり、運用期間中には保守、サポート、改修、継続アップデートなどが必要となる。自社で開発に関与した社会インフラシステムの保守や改修の受託が、継続的に見込める。
- 中期的に売上は安定しそうだ。
成長性への懸念(マイナス点数)
1 業界特性により、成長余地は限定的だと思われる
評価▲2点
- システム開発会社は開発人材さえ確保できれば、いくらでも仕事を受けられる。現在も今後も、そのくらい開発案件はある。しかし、どのシステム開発会社も開発人材が不足している。自社で採用できず、自社人材も条件の良い開発会社に流出し、売上を伸ばせない。開発必須のプロジェクトはどの会社にもあるので、人材不足を埋めるために外部に委託すると、外注費が嵩み予算割れにもなる。
- 当社も人材不足に悩んでいるようで、業界特性により、成長余地は限定的だと思われる。
【有価証券届出書による事業内容】
当社は、独立系(資本依存、ベンダー依存がない)システム開発会社として、創業以来、官公庁に向けシステ ム開発を行う「公共系事業」を展開してまいりました。2007年より、銀行、生命保険会社、証券会社に向けシス テム開発を行う「金融・法人系事業」を新たに開始し、現在はこの2事業が当社の主力事業となっております。
【財務内容】 単位:百万円
決算期 | 2022/12 | 2023/12 | 2024/12 |
売上高 | 2,404 | 2,731 | 2,950 |
経常利益 | 57 | 37 | 113 |
純資産 | 538 | 557 | 685 |
総資産 | 1,252 | 1,388 | 1,336 |
従業員数 | 222 | 226 | 222 |
ABOUT ME
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています
職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか