アル
(最終評価日:2025年7月26日)
2024年12月 東証グロース市場 IPO
会社URL:https://www.informetis.com
とりあえず総評成長力 C : 大きくなるビジネスではないが、東京電力のビジネスパートナーとして事業継続は安心。
納得点数 | 懸念点数 | 成長可能性 総合評価 |
+3点 | ▲2点 | 1点 (ランクC) |
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
- ベンチャーキャピタルのジャフコが、ソニー出身者の技術を育てた事業だね。
- 家屋の分電盤に電力センサーを施工して、Wi-Fiで屋内の回線からネットにつなげるシステムだ。大型家電別の使用電力量を分析したりアプリで見て、使用電力量抑制に活用できるというのがウリかな。
- 東京電力グループの新事業分野のビジネスパートナーの位置づけまで育ったから、東京電力の意向が変わらない限り事業継続は可能だと思う。
- さすがジャフコだ。ニッチな技術だが、しっかり上場させたね。
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アルの視点からはどんな会社なの?
成長性を評価してみたo
成長性への納得(プラス点数)
1 今後4~5年間は売上高逓増する見込み
評価+1点
- 設置工事が必要な電力センサーを前提にしたアプリだから、一定期間は顧客離れが少ない。毎月課金の積み上げの累積で、売上は逓増すると思われる。
- 現在のビジネスだけでは、システムの契約期間が4~5年のようだから、そこまでは課金売上が逓増し、その後は剥がれる契約を補っていくことになる。
2 事業維持は東京電力系企業が関与しているから安心
評価+2点
- エナジーゲートウェイ(出資:当社4割、東京電力系6割)を主要販路として事業展開を行う。つまり、東京電力グループの電力事業の小さな1部門であり、東京電力はこの会社が立ち行かなくなることを許さないだろう。
- おそらく東京電力グループとともに歩み、ビジネスパートナーとして事業を継続していくのであろう。
成長性への懸念(マイナス点数)
1 急成長するビジネスではない
評価▲1点
- 電力センサーの設置に数万円、更に毎月2千円台のシステム使用料を払うというコスパの悪さから、一般家庭には普及しにくい。病院とか大型施設など法人向けに徐々に広まる可能性はあるだろう。急成長するビジネスではない。
2 販路は東京電力系の企業に依存し、販売も好調とは言えない
評価▲1点
- IPO期の新規契約向けセンサー売上は前期比で4割減と、新規開拓に苦慮している。IPO期が増収増益なのは、主要販売先の東電系企業から多額の次世代スマートメーター開発費を受託し、開発作業して売上に計上したためだ。販売実績ではない。
- まあ、最後まで東京電力が面倒を見ると思うから、お手盛りIPOくらいは許容されるのだろう。
【有価証券届出書による事業内容】
当社グループは、脱炭素やGXに取り組む企業向けに、エナジー・インフォマティクス事業を展開しております。
【財務内容】 単位:百万円
決算期 | 2022/12 | 2023/12 | 2024/12
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売上高 | 496 | 923 | 982 |
経常利益 | ▲300 | ▲72 | 55 |
純資産 | 421 | 614 | 1,274 |
総資産 | 1,052 | 1,328 | 1,994 |
従業員数 | 63 | 55 | 41 |
ABOUT ME
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています
職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか