アル
(最終評価日:2025年9月25日)
2024年12月 東証グロース市場 IPO
会社URL:https://gvatech.co.jp/
とりあえず総評成長力C : 市場規模は小さいが、成長は期待できる!
納得点数 | 懸念点数 | 成長可能性 総合評価 |
+2点 | ▲1点 | 1点 (ランクC) |
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
- 大企業の法務部門の事務支援と、中小零細企業向けの法務局提出書類作成サービスを、クラウドで展開してる。
- 事業分野は違うけど、楽楽精算に似てるね。
- そうだよ。会社はリーガルテックと言っているけど、楽楽精算みたいな事務支援サービスだね。
- 楽楽精算が対象とする総務経理支援サービスほど市場規模は大きくないけど、この市場で競合するサービスの中では先行しているようだし、売上規模拡大と黒字化は可能だと思うよ。
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アルの視点からはどんな会社なの?
成長性を評価してみたo
成長性への納得(プラス点数)
1 リーガルテックとは大げさだが、業務効率化サービスとして需要がある
評価1点
- GIVATECHはクラウドサービスで、二つの事業分野を展開する。一つ目は、法務部門がある従業員数百名以上の企業に対し契約書AIチェックや専門家意見整理などの支援ツールを提供するOLGAだ。二つ目は、中小零細企業や司法書士向けに、法務局に提出する書面の作成支援をするGVAだ。
- この二つは、各企業の法務や総務の担当者が、記憶と経験に基づき社内作業したり司法書士に依頼しており、とても非効率で内部統制が十分に効かない業務分野であった。この業務分野を安価なSaaSで支援するサービスは急増しており、多数の競合がいる。
- GVAの「役員変更登記は、法務局に行かずに最短7分ででき、12,000円~」というキャッチフレーズがその通りなら、アルも次回からは司法書士に出すのはやめたい。
2 事業モデルは楽々精算に似ている
評価1点
- GIVATECHが赤字で上場できたのは、株式会社ラクスが楽楽精算で成功した事業モデルを想像させるためだろう。非効率な間接業務をDX化するという点で酷似している。
- ラクスは総務経理SaaSにより、楽楽精算や楽楽明細で企業の総務経理部門の仕事を合理化するサービスを立ち上げ、売上高489億円、経常利益102億円、時価総額4,800億円と大成功している。GIVATECHの上場時決算は、売上高12億円、経常利益▲5億円だ。黒字化が見込めるくらいの売上成長はすると、期待されているだろう。
成長性への懸念(マイナス点数)
1 利用企業数は伸びるだろうが、市場規模は小さい
評価▲1点
- 企業にとっては便利だが、この分野はマーケットが小さい。楽楽精算などの総務経理SaaSと市場規模を比較するなら、数十倍の差があると判断する。
- 当社曰くリーガルテックという事業分野においては、売上高40~50億円で経常利益5~10億円というあたりが、当社の限界と思われる。持続的成長のためには、他の事業分野を開拓していくしかないだろう。
【有価証券届出書による事業内容】
当社は、リーガルテック事業として、主に法務部門や法律事務所向けに法務業務の DXを推進する 「LegalTech SaaS事業」及び社内に法務機能が無いようなスタートアップ企業や中小企業でも簡単に登記手続きが行える「登記事業」の2つのサービス群を主要なサービス群として提供しております。
【財務内容】 単位:百万円
決算期 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 |
売上高 | 419 | 728 | 1,165 |
経常利益 | ▲297 | ▲430 | ▲532 |
純資産 | ▲74 | 334 | 606 |
総資産 | 447 | 1,019 | 1,301 |
従業員数 | 42 | 50 | 64 |
ABOUT ME
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています
職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか