2024年10月

Hmcomm (エイチエムコム)

アル

(最終評価日:2024年10月20日)

2024年10月 東証グロース市場 IPO

会社URL:https://hmcom.co.jp/

とりあえず総評

成長力 C : 時間はかかるが成長は期待できる!

納得点数懸念点数成長可能性
総合評価
+3点▲1点2点 
(ランクC)
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
  • 音声認識処理技術のHmcomm(エイチエムコム)が上場する。
  • コールセンターのオペレーター支援や、工場異音検知向けなどに活用されていて、AppleのSiriなどとは別の土俵で勝負してるよ。
サピくん
サピくん
  • 当社の強みは、日本語の音声認識処理をBtoBでユーザー企業のビジネスフローに組み込み、そのフローを省力化させ進化させることだね。
  • ユーザービジネスフローに組み込む手間がかかるから、売上成長スピードは遅い。でも事業理念や技術開発がしっかりしているので、成長は期待できるな。
アル
アル

アルが評価する成長可能性

アルの視点からはどんな会社なの?

成長性を評価してみた

成長性への納得(プラス点数)

1 音声認識処理をユーザーニーズに結び付けるインテリジェンス

  評価+2点

  • GAFAは音声認識処理技術(AppleのSiriなど)をBtoC実装しているが、BtoBや日本語処理への投資は消極的である。一方で当社は、自社の強みを「ビジネスインテリジェンス、カスタマーインテリジェンス」と表すように、日本企業のニーズに合わせて、上手に音声認識処理AIを収益に結びつけている。
  • コールセンターの課題から、人の会話の認識ソリューションを次々と開発してきた事業経緯を見ても、確かなビジネスインテリジェンスがある。

2 コールセンターのDX化需要は、更に高まる見込み

  評価+1点

  • 消費行動のDX化で、電話通話に頼る消費は少なくなっている。しかし、業界団体調査では、コールセンター主要42社の売上高は1.4兆円で、市場は二桁成長を続けている。背景としては、労働人口の減少により多くの業種で人材不足が問題となり、問い合わせ業務を外注する企業が増えているためである。
  • 自社保有でも外注受託でも、コールセンターにおける人材確保や育成、ノウハウの蓄積は難易度が高い。コールセンター向けAI音声認識プロダクトやAI音声自動応答プロダクトへの需要は、高まっていくだろう。

成長性への懸念(マイナス点数)

1 現在のビジネスモデルで成長に時間がかかる

  評価▲1点

  • 当社のAI音声認識プロダクトは、ユーザー企業のシステムやビジネスフローと連携させるため、相当なカスタマイズを必要とする。時間をかけて作りこまないと、売上が伸びていかないということになる。
  • これからも業績は徐々に伸びていくと思うが、現在のビジネスモデルでは成長に時間がかかる。
どんな会社だと公表されているの?

会社の概況

【有価証券届出書による事業内容】

当社の特徴は、「音」に着目したAIに関する研究開発から製品提供まで、自社内で完結することを目的に、研究開発人材を採用し、またこの独自の研究開発型ビジネスプロセスを実践しているところにあると考えております。

【財務内容】 単位:百万円

決算期2022/122023/122024/6
(6ヶ月)

売上高727801447
経常利益1468720
純資産1,2991,3691,407
総資産1,4891,5291,558
従業員数344137
ABOUT ME
アル
アル
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています

職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか
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