2024年9月

Aiロボティクス

アル

(最終評価日:2024年9月24日)

2024年9月 東証グロース市場 IPO

会社URL:https://ai-robotics.co.jp/

とりあえず総評

成長力 B : webマーケティング力の強みで今後も成長する!

納得点数懸念点数成長可能性
総合評価
+5点▲1点4点 
(ランクB)
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
  • 美形社長と美女双子の経営陣3名が創業したAiロボティクスが、スキンケアブランドのYunth販売で急成長して上場する。株主には秋元康ほか有名人の顔ぶれもあるね。
  • Yunthはカリスマ美容インフルエンサーちばゆか(千葉由佳)を支援して育てたブランドで、当社が買収したことで一気に成長した。

サピくん
サピくん
  • 当社はもともと美容コスメ業界でマーケティング支援事業を行っていたため、マーケティングの力量はある。Yunthの販売でも、インフルエンサー投入による印象操作など、隙のないマーケティングには驚くばかりだ。
  • 次は佐々木希を使って美容系商材も展開し始めたけど、自社で最初からブランドを作れるかどうかは未知数だね。そして、功労者のちばゆかはどこに行ったのかな?

アル
アル

アルが評価する成長可能性

どんな会社だと公表されているの?

会社の概況

【有価証券届出書による事業内容】

(前略) 2022年1月、自社の事業として商品の企画及び販売を行うため、それまで経営支援を目的に出資を行っていたスキンケアブランドを展開するYunth株式会社及び17skin株式会社の株式取得を行い、当社の完全子会社とし、その翌月 である2022年2月より当社グループとして「D2C(2)ブランド事業」を開始しました。その後、両社を2022年11月に 吸収合併しております。 2023年5月、「D2Cブランド事業」の拡大に伴い、今後の業績の向上と採算性を勘案し、経営資源の選択と集中を 検討した結果、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」へシフトすることを決定しておりま す。 (中略)現在、 「AIマーケティング事業」は休止しております。(以下略)

【財務状況】

引用:Aiロボティクス株式会社(E39903) 有価証券届出書(新規公開時)
https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100U9UK.pdf
決算期2023/32024/32024/6
(3か月)
売上高3,6457,0612,560
経常利益2831,234473
純資産3041,1291,565
総資産2,1144,5555,052
従業員数182326
(単位:百万円)
アルの視点からはどんな会社なの?

成長性を評価してみた

成長性への納得(プラス点数)

1 美容コスメのwebマーケティングに強みあり

  評価+3点

  • 当社は、もともと美容コスメ分野において化粧品会社向けのマーケティングサービスを提供してきた会社で、大企業取引先も複数あり、インフルエンサーと顧客管理システムを用いたwebマーケティング能力が高い。
  • 現在のYunthブランドを急成長させたのは、当社のマーケティングの実力であり、多額のマーケティング費用を投下して、口コミや紹介サイトなどの印象操作を行っている。ここまで徹底しているのは、美容コスメ業界を熟知した広告代理店の仕事で、素晴らしい!

2 買収した商材はまだまだ成長余地あり

  評価+2点

  • カリスマ美容インフルエンサー千葉由佳(ちばゆか)を支援して創り上げたスキンケアブランドを買収して、成長させたのが現在のビジネスである。
  • 商品自体は良質で、生産は化粧品製造請負で国内1位のTOAが行っているので品質問題も起きないだろう。年商150億円(足元売上の倍)くらいまでは十分に成長する余地がある。

成長性への懸念(マイナス点数)

1 売る能力は抜群だが、創り出す出す能力は疑問

  評価▲1点

  • もともとの美容コスメ分野のマーケティング支援事業もよい事業であったが、成長性は低かった。今回は良質な商材を買収して一気に成長させたが、最初から自社の責任で売り出した商材ではない。
  • 当社経営陣の中核3名が過去に創り出したweb事業は、良いものであったがすべて中途半端に終わった感がある。そして、ちばゆかも突然どこかにいってしまったみたいだし…

ABOUT ME
アル
アル
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています

職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか
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