2024年7月

タイミー

アル

(最終評価日:2024年7月25日)

2024年7月 東証グロース市場 IPO

会社URL:https://timee.co.jp/

とりあえず総評

成長力 B : 規制されるまで成長する低所得層向けビジネス!

納得点数懸念点数成長可能性
総合評価
+6点▲2点4点 
(ランクB)
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
  • スキマバイトで知名度の高いタイミーが上場する。
  • スポットワーク仲介は新市場で法整備が追いついていないため、課題山積の状態。でも、新型コロナ明けでサービス業は人手不足のため需要が高いから、急成長が期待できるね。
サピくん
サピくん
  • 低所得層向けビジネスだから、高い事業収益も見込める。尚、後述するけど、アルの目でこの手のビジネスを見ると、複雑な心境になる。
  • 政府が黙認状態なので大手資本も参入し始めたが、当社くらいの業界ポジションがあれば成長を継続できると思うよ。
アル
アル

アルが評価する成長可能性

アルの視点からはどんな会社なの?

成長性を評価してみた

成長性への納得(プラス点数)

1 スポットワーク仲介市場開拓者としての先行優位性

  評価+3点

  • タイミーは2018年にスポットワークの仲介サービスを開始した。若者や副業を求める会社員などに広まり、新型コロナ後のサービス業人手不足も追い風となり市場が拡大した。現在は、スポットワークはスキマバイトという名で社会的地位を得ており、スポットワーク事業者への求職登録者数はのべ2000万人を超えたというデータもある。
  • この急成長する市場を開拓した先駆者がタイミーで、「時間単位」「スマホでマッチング」「履歴書面接なし」「仲介業者が賃金を立替え、直ぐ振込」など、働き方の柔軟性やスマホアプリとの親和性の高いサービスを開発した。市場を創造した、非常に優秀なベンチャーである。当社が現在のマーケットリーダーとなっており、全国で圧倒的な知名度がある。
  • このビジネスの要点は企業から求人情報を得ることで、営業マンが日々駆け回って求人企業を開拓している。昔のリクルート社みたいなもの。求人情報を得るにも、求職者から登録されるのも、知名度は非常に重要である。当社は知名度において高い優位性がある。

2 低所得層向けビジネスは、規制されるまで成長し儲かる

  評価+3点

  • この業態は、いわゆる低所得層向けビジネスというカテゴリーだと判断する。低所得層向けビジネスは江戸時代の手配師や烏金など古くからあり、現在の人材派遣やリボ払など、利用を始めるとなかなか抜けられないのが特徴である。
  • このビジネスは、サービス提供企業側からすると非常に旨味がある。今後何らかの規制が行われていくのだろうが、当社ほどの市場認知とシェアを確立しておけば、規制後も十分にやっていけると思われる。

成長性への懸念(マイナス点数)

1 法規制懸念および倫理的な課題から規制の懸念あり

  評価▲1点

  • スポットワーク仲介業を法令違反と指摘する専門家は多く、webではたくさんの批判が掲載されている。アルは法律専門家ではないので具体的には指摘しないが、新しい市場を開くため、法規制のグレーな隙間を突くという戦略が現状まではうまくいったようだ。
  • 最近では、非正規労働者の地位生活の不安定が社会問題となっている。スポットワークは、スマホさえあればできる究極の不安定雇用とも言われ、現場では様々な問題も起きている。更にタイミーは「社会保険を適用させない制限」まで設けて、就業不安定で生活に問題が出る社会問題を深刻化させている。スポットワークがサービス業の人手不足の補充となれば、賃上げや正規雇用者定着の阻害にもなる可能性が高い。近い将来、法規制や倫理的観点(例.ウーバーイーツ)から市場が縮小衰退することは、十分に予想できる。

2 参入する大手資本との競争が激化

  評価▲1点

  • スポットワーク仲介市場はすでに激戦区となっており、メルカリが今年3月に参入し、リクルートが今秋に参入するなど大手資本も進出してくる。大手資本は、法整備が追いついていない急成長市場なのでリスクを見ていたが、どうも政府黙認状態が続きそうなので進出してきたようだ。
  • どの企業のサービスも大差なく、求職者は2〜3のスポットワークアプリに同時登録して好条件バイトを探しているため、タイミーの先行優位性は時間とともに薄れていくと判断される。
どんな会社だと公表されているの?

会社の概況

【有価証券届出書による事業内容】

「タイミー」は有料職業紹介事業として「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスであります。従来の求人媒体型サービスと異なり、「タイミー」でマッチングする業務はクライアントとワーカーの1日単位の直接雇用となっております。

【財務内容】 単位:百万円

決算期2022/102023/102024/4
(6ヶ月)

売上高6,21716,14512,450
経常利益1151,9241,617
純資産4,3916,2027,180
総資産8,79017,80023,724
従業員数350708917
ABOUT ME
アル
アル
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています

職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか
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