2024年4月

ハンモック

アル

2024年4月 東証グロース市場 IPO

会社URL:https://www.hammock.jp/

とりあえず総評

成長力 C : だんだん成長する!

納得点数懸念点数成長性
総合評価
+4点▲2点2 
(ランクC)
※足元株価は考慮せず、総合評価はA~Eだよ!
  • AssetViewというIT資産管理システムや、ホットプロファイルという名刺管理営業支援ツールを手掛けるIT企業だよ。
  • セキュリティやDX化の流れで市場拡大傾向にあるので、同じ事業領域には、藤原竜也CMで露出の多いSky㈱など勢いのある企業が多いね。

サピくん
サピくん
  • 収益のあがる成長市場で実業を行うので、投資対象としては適格。一方で、尖がったオンリーワン領域を持たないため、企業価値の増加ペースは緩やかじゃないかな。
  • 現預金の大半が前受金だけど、財務は健全で、キャッシュフロー状況には安心感がある。財務面はとても優良だ。

アル
アル

アルが評価する成長性

どんな会社だと公表されているの?

会社の概況

【有価証券届出書による事業内容】

(前略)当社においては、ネットワークソリューション、セールスDXソリューション、AIデータエントリーソリューションの3ソリューションを提供しております。 ネットワークソリューションはPCやPCネットワーク等の管理を行うIT資産管理やセキュリティ対策等の業務領域、セールスDXソリューションはSFA(※1)/CRM(※2)、MA(※3)等の営業支援の業務領域、AIデータエントリーソリューションはデータエントリー(※4)の業務領域と、3ソリューションそれぞれ業務領域は異なるものの、顧客や 市場のニーズを捉え、それまでになかった機能を備えたシステムを自社で開発し提供することで、顧客の経営課題を解決し、業務の生産性・信頼性を向上させ、企業価値の向上を図ることを目指しております。少子高齢化に伴い、生産年齢人口が減少し、労働生産性の向上、業務の効率化を図ることが必須となっている環境 においては、当社製品に対する市場ニーズは拡大し、それぞれのソリューションの市場規模も拡大傾向となっております。(以下略)

引用:株式会社ハンモック(E39460) 有価証券届出書(新規公開時)
https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100T0L7.pdf

【財務状況】

決算期2022/32023/32024/3
売上高3,6473,9944,283
経常利益409504779
純資産1,2231,5062,161
総資産4,7444,5835,571
従業員数196205222
(単位:百万円)
アルの視点からはどんな会社なの?

成長性を評価してみた

成長性への納得(プラス点数)

1 主力のIT資産管理システムに競争力あり

  評価+2点

  • AssetViewという、組織内でPC の情報収集、設定コントロール、制御、警告ウイルス対策などを行ってくれるトータルシステムを手掛ける。
  • 組織がセキュリティへ意識を高めているため、IT資産管理ツール市場は拡大傾向にある。CMで露出の多いSky㈱ほか多数の競合いるが、当社システムは上位の知名度がある。売上成長率は同業大手と同水準くらいなので、競争力が認められる。

2 事業領域3分野すべてで成長が見込める

  評価+2点

  • ネットワークソリューション事業(IT資産管理システム等)、セールスDXソリューション事業(営業DX化や名刺管理システム)、AIデータエントリーシステム事業(AIを用いたデータ入力請負)の全事業分野で、市場成長が期待される。
  • 更に、この手のシステムや業務委託は、組織内で十分検討されたあとで発注されるから、すぐに解約されたりすることはない。運用費用も定期的な収入となるため、キャッシュっフローも安定する。

成長性への懸念(マイナス点数)

1 代理店SIerの選択次第

  評価▲1点

  • 独立系大手SIer(システムインテグレーター)である大塚商会やダイワボウ情報システムなどが、代理店として当社システムをユーザーに提案しているようだ。当社はユーザーと直接接点を持つ努力をしているようだが、その信頼構築が代理店のように行えるとは期待できない。
  • 当社売上の維持拡大は、代理店やSIerがユーザーに提案する際に、当社が引き続きパートナーとして選ばれるかどうかということになってしまう。

2 類似モデルの既存企業が多い

  評価▲1点

  • 成長分野に事業領域を置くため、類似モデルで当社以上の事業基盤のある企業が複数存在する。
  • 市場と一緒に成長はするが、尖がったオンリーワン領域を持たないため、企業価値の増加ペースは緩やかと判断される。

ABOUT ME
アル
アル
新規事業の構想が大好きです
IPOで株式市場に登場する企業から学びを得ています

職歴:ベンチャーキャピタル、リース会社企画部門、銀行法人融資
資格:応用情報技術者、中小企業診断士、FP1級ほか
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